BLWは、顎口腔の発育に悪影響を及ぼす場合があり、お勧めしません!

Baby

BLWとは、「Baby led weaning」の略です。赤ちゃん主導の離乳食と訳されます。この考えは、イギリスの訪問保健師Gill RapleyとジャーナリストTracey Murkettが、約10年前に著書の「Baby-Led Weaning」で紹介した赤ちゃん主導の食事システムです。

BLWは、咀嚼機能や顎口腔の発育・発達の順番を考えると疑問であり、歯並び等に悪影響の出る場合もあります。

咀嚼と頸椎

口の開閉や咀嚼の力学的中心は頚椎にあります。硬いものを咬むと、頸椎に反作用的に力がかかります。赤ちゃんのように筋力が弱い場合に頸椎がずれ、歯列不正の原因になります。離乳食で硬いものを食べてはいけない理由はこれです。

BLWと赤ちゃんの口腔機能発達

口腔機能発達の点からもBLWは疑問です。口腔の発育で重要なのは、舌の動きで硬いものを咬む事ではありません。授乳や離乳食で舌を動かすことにより、頸椎や首の筋肉を発育させ、ようやく咀嚼できるようになるのです。早くから硬いものを食べても顎が育つ事はありません。むしろ逆効果です。

「手づかみ食べ」など、〇〇食べと名がつくものは、小さな理屈で勧められ、時間とともに大きな意味での弊害が指摘されるようになる。その繰り返しです。BLWも同様です。近年、その弊害が、指摘されています。